October 10, 2005

30年前の招き猫

場所や情報を教えたからといって、始めての人は必ず躊躇してしまう店もある。
できればそっとしておいてほしい、というのが本音。
オヤジにとっての最後の砦は、そんな店なのだ。
店には店の暗黙のルールや、約束事というものが存在する。
ミーハー的に(絶対あり得ないだろうが)カウンターに止まっていい店ではない。

今夜は最後の砦で締めたい気分だった。
ガツ刺しが最高。
ニンニクのタレで、今夜は誰も近寄れないのだ。
目の前には年季の入った招き猫が。
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この場所で40年、先代が引退してから30年の長きに渡り、煙と油にさらされて、鎮座ましましている。

無数の酔っぱらいを見つめ、その瞳は、生半可な泣き言なんて意にも介さないのだ。

この間なくなっちゃった例の焼酎も、ちゃんと補充してくれているありがたい状況に、オヤジは安らぐのであった。

Posted by mogmas at 21:36:00 | from category: 前頭葉発熱親父 | TrackBacks
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