June 18, 2006

赤いトイレはどうかな?


マラソンマンのNくんが結婚したのは98年だそうだから、彼女(奥さん)とデートで最初に来てくれた時は97年の終わり頃からだろうか。
モグランポはおかげさまで10年目に入り、彼らの結婚式の写真を見ることができたと思ったら、奥さんのお腹がどんどん大きくなり、やがて生まれたばかりのauちゃんの写真は、彼の両親より先に見せてもらったり、首がすわったかどうかという時期にauちゃんはモグランポデビューし、生まれる前からの常連さんは今、3歳にして堂々とカウンターで自分の流儀を貫いている。

油売りのかあちゃんがモタモタしていると、auちゃんは電話で「はやくきてね」と恥ずかしそうに催促し、パパとママの乾杯の時には子供ビールで参加する。
「なんでも書いて帳」はauちゃんのお絵描きノートとなり、それはパパとママのお絵描きが上達していく過程をも見せてくれる。
auちゃん裏メニューはチーズと両面焼きの目玉焼きが定番になり、備え付けの田舎のばあちゃんの酸っぱい梅干しを丸ごと口に入れても平気な彼女は、将来の蟒蛇を予感させるたのもしい3歳児だ。

マラソンマンのNくんは、「いい、わるい」をしっかり娘に教える、きちっとスジを通すタイプの「昭和の酔っぱらい」だ。
彼は当店の「ビール飲み・ベスト3」にずっとランクインしているが、最近、ちょっといい感じて酔うのが早くなってきたようだ。
あらゆる種類の酒を飲め、しかもクセの強い酒の方が好みだという彼を、「蟒蛇」メンバーにはあえて入れていないが、実力的にはかなり強力な「蟒蛇」なのだ。
長年彼には来ていただいているが、まだ1度も店の外で、同じテーブル、カウンターについて一から飲んだことがない。
auちゃんに手がかからなくなり、あとの憂いがなくなれば、その時「蟒蛇」のスカウトの魔の手が忍び寄るであろう。

さて、auちゃん、大人たちに付き合って飲み食いし、トイレから戻って来て一言。
「トイレを赤くしてください」
・・・???・・・
よくよく聞けば、トイレのタンクに「ブルーレット」をしているため、流れる水がブルーになるのに驚いたようで、青は男の子の色という意識があるのか、女の子の色「赤」にしてほしいということらしい。
うーん、他ならぬauちゃんの頼みだけれど、おじさん、それはできないなぁ。
だって、赤い水が流れて来たら、ホラー映画みたいだし、おじさんなんか「また血尿か!」とか「ついに血便か!」とタマタマも縮み上がってしまうほどぶっ魂消てしまうんだよ。
でもね、女の子はそのうちイヤでも赤いトイレになるから大丈夫さ。
そうなった時、パパは喜び半分、寂しさ半分で複雑な気持ちになっちゃうんだ。
そうしたら、おじさんがパパを「蟒蛇」の道に誘うから安心してね。

うーん、赤いトイレか・・・。
思いもしなかった。
子供の発想はすばらしい。


Posted by mogmas at 16:17:09 | from category: Main | TrackBacks
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