November 23, 2006

東京だよオヤジさん ! 夜明けのディープツアー

  
オラ久しぶりに都会へ出てきてビックリこえたぁ。
新橋っちゅうところは、祭りでもあるだか、どこもかしこも人だらけで、ぞろぞろぞろぞろどこかへ向かって男も女も歩いていくだぁ。
飲み屋さんたら、それこそ星の数ほどあってさぁ、みんな人でうまってただ。
焼き鳥のいい匂いにつられて歩いてゆくと、呼び込みのお兄さんやら、中国人のお姉さんやらに声かけられてさぁ、オラ人気者になった気になっただ。

自分でもわかっているけんども、“お上りさん”ていうのけ ? あちこち見るもの珍しくって、カメラを握りしめてキョロキョロしてただ。
名前は恐ろし気だども、親切な「悪魔のあっくん」に電子メールちゅうもんをもらってさぁ、オラ約束の「ちゃんこ」屋さんにたどりついただ。
きょうお集りのみなさんは、みんな名刺に立派な肩書きがあってさ、オラのわかんねぇ業界用語ってぇので難しい話をしてるもんで、ひたすら飲んで食うしかオラ芸がなかっただ。
漢方胃腸薬も飲んで、しっかり食ったもんで、「薩摩白波」なんて酒っこ飲んでもちっとも酔わねぇで困っただ。

気楽なオラと違って、仕事さ一生懸命やってる皆さんは、宴が終われば散り散りにお帰りになっちまってさ。
10時を回った新橋は、どこからともなくわらわらと人が出てきて、集団下校の生徒みたいにいっせいに駅を目指して帰ってゆくだ。
オラそれ見てたら切なくなっちまって、見かねた「コジコジ師匠」と「おじょう」さんと「悪魔のあっくん」が、欧米人が平気の面で一杯やってるバーにつれてってくれただ。
けんども、わいわいがやがやとうるさい店で、咽が嗄れるような声を出さなきゃ、相手に話が聞こえないような塩梅で、オラよけいに切なくなっちまっただ。

「コジコジ師匠」も「おじょう」さんも明日のある身なので、そうそう寂しいオラに付き合ってもいられないのはわかっているだ。
2人が帰ったあとは、お約束のように「悪魔のあっくん」と徘徊老人のように、新橋の街を歩き回って遅くまでやってる店に落ちついただ。

でも今夜のオラの秘策は「大正漢方胃腸薬」だけじゃない。
どんなに遅くなっても、ちゃんと家まで送り届けてくれる心強ーいタクシー・ドライバーに事前にお願いしていただ。
なんだかんだで午前3時を過ぎ、オラの自宅方面へ帰還するタクシー・ドライバーの「トラビスくん」が新橋に来てくれただ。
遅くまで付き合ってくれた「悪魔のあっくん」には重役待遇で後ろのシートに一人でふんぞり返ってもらい、オラはまるでその気のある人みたいに「トラビスくん」の隣りのシートにおさまっただ。

本当は帰還するにはちょっと早い「トラビスくん」なので、お上りさんのオヤジご一行と夜の東京見物としゃれこみ、遠回りをしてもらっただ。
もう何年も走ったことのなかった道を通過してもらい、怪しい一帯も回り、「悪魔のあっくん」が思わずグローブをはめて「立つんだジョー」と叫びそうになる「涙橋」周辺も寄り道して、千住に着く頃は5時少し前だっただ。
こんなことでもなきゃ、街の変化にまったく気づかなかったかもしれないだ。
「トラビスくん」がいてよかっただ。

しかしお泊まり支度をしてきたのに、もうすぐ始発が動くからと「悪魔のあっくん」は歯を磨いて一服して帰ってしまっただ。
オラたちは1年ごとに確実に歳をとっているだ。
今後10年で“何か”をしなければという思いが、とっても強くなった長い夜だっただ、んだ。


Posted by mogmas at 15:59:03 | from category: 前頭葉発熱親父 | TrackBacks
Comments

悪魔のあっくん:

また、今回も同じようパターンでした。
玉砕する前に、終戦を迎える感じでーす。
自分は悲しいで有ります。
しかも、「ちゃんこ」をお腹に入れた為、あまりお酒の酔いが回らず、
千住から横浜まで「八代亜紀」のMP3を聞きながら起きてました。
しかし、みなさん、着実に歳をとっていますねー。
更年期障害には気をつけよう。本当ダヨ!
また、来年!!!
(November 24, 2006 12:56:59)

mogmas:

やけに素直なコメントが寂しいぞ・・・
(November 24, 2006 14:46:54)
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