February 26, 2006

コテ折れ、力つきた夜

本日は開店と同時に2階席の予約のお客様がいらっしゃり、それから延々9時過ぎまで焼き続けた。
毎年当店を利用して下さるお母様方は、障害を持った子供たちの通う学校の仲間である。
だから小僧やかあちゃんとも親しく、子供たちが学校を卒業して何年もたつのに、毎年集まって歓談するのである。
中には成長した息子や娘と一緒に参加するお母さんもいて、和気あいあいの雰囲気だ。
しかもよく食べる。
そして必ずテイクアウトで何品もお持ち帰りになる。

段取りをしていても、その間にいらっしゃる1階お客様の応対に追われ、てんてこ舞いのうちに時間が過ぎてゆく。
次から次へ新しいコテを使い分け、ついうっかり亀裂の入っていたコテを使用して、ついにポキリと折れてしまった。
3年余り活躍したコテだったが、モノには等しく寿命があるのだ。

画像の表示さらばコテちゃん、安らかに眠れ。

ひとしきり賑わった後、潮が引くようにお客様はお帰りになった。
そこへ、ご近所の寿司屋さんの女将さんがやってきた。
テイクアウトでお好み焼きをオーダーし、寿司ネタで使うイカのゲソを下さった。
大量に仕入れたイカの本身は使うが、ゲソはどうしても余ってしまうのだそうだ。
煮付けなどにしたり、工夫して調理していたが、もう何十年もやっているので、飽きてしまったのだという。
捨てるのも忍びないので、貰ってくれないかということだった。
それはそれはありがたいことで、遠慮なく頂いた。
墨イカの子供だというが、寿司ネタだけにモノはいい。
墨袋とワタがついているので、それを下処理していると、丸呑みにされた小さな鯵が出てきた。

画像の表示子が子を喰らう、弱肉強食、自然の摂理なり。

以前、仕入れたスルメイカを捌いていたら、体内から小鯵が2匹出てきたことがある。
そんなイカが2、3杯いて、結局小鯵は5匹取れた。
天の恵みとばかり、かあちゃんは大好きな南蛮漬けにして、一人で食べてしまった。
イカにエサを与えられたおばさんだ。
なんて安上がりなんだろう。

やれやれ片付けでもしようかというところへ、久しぶりに「モミモミのパパ」がいらっしゃいました。
さてはオヤジのどうしようもない肩こりを、ゴッドハンド・レーダーが察知したのか。
折角なのでさっさと閉めて、飲みに行っちゃいました。

「モミモミのババ」は、美人だけど厳しい奥様に「ヘナチョコ」と呼ばれている。
どこがどう「ヘナチョコ」かは聞かないが、実は「ヘナチョコ」と名付けたのはCちゃんの仕業なのだ。
当ブログでも今後「モミモミのババ」から「ヘナチョコ」先生と呼ぶことにしよう。
スチャラカ旦那もそうだが、奥方に打たれることを無上の喜びと感じる旦那であることは間違いない。
来年のバレンタインデーに「ヘナチョコ」を差し上げましょう。

蕎麦焼酎のそば湯割りを飲んで、気持ちがよくなってきたオヤジは、ついあることを暴露してしまった。
それは密かに「ヘナチョコ」先生の美人の奥方と可愛い娘の「エリカ」ちゃんに、好きになる呪文をかけているということだ。
ある日ある時「ヘナチョコ」先生のあるキーワードで、2人にかけた術が覚醒するのだ。
その日まで先生、せいぜいいい夢みろよ・・・。

なんてオバカなことを肴に飲んでいたら、2時頃になってしまった。
帰り道の途中で「ヘナチョコ」先生と別れ、「最後の砦」のマスターにお疲れさんを言い、家にたどり着いた。
深夜の楽しみ、お金勘定をして、マウスを握りしめたところで睡魔が襲ってきた。
何度も同じところをクリックしてしまう。
もはやこれまで、コテ折れ、力尽きました。
おはこんばんちは・・・・。

15:15:28 | mogmas | | TrackBacks

病院ダイエット

ドスコイ病院のばあさんの病室は4階にあった。
当然444号室なんて番号はない。
しかし427号室はあるのかもしれないと思って、用もないのに廊下を端から端まで歩いてみた。
なかった。
そりゃそうだ、「シ・ニ・ナ」なんて番号の病室に入ったら、治るものも治らない。
日本では4が縁起が悪いが、外国ではどうなんだろう。
13号室とか、666号室なんて部屋番号はないんだろうか?

10日間の入院で、ばあさんは無罪放免で娑婆に出られることになった。
退院手続きを終え、病室に別れを告げ、さて、帰る前にお茶でも飲んでいくかということになったが、お茶よりもあんみつが食べたいと言う。
病院の食事が、どうも難ありで、甘いものが無性に食べたかったのだそうだ。
何度か食事時にその内容を見たが、“オイオイ、金払ってるんだぜ、こっちは”と突っ込みたくなるようなメニューだった。
特にご飯が旨くない。
今どきこれじゃぁお客さんは納得しないだろう、と言いたくなる仕上がりだ。
他のことはちっとも不満はないが、食事だけはなんとかした方がいい。
入院経験豊富なオヤジは、とってもよくわかるのである。

病院内をうろうろしているお相撲さんは、あまり強そうではないが、普通の人より身体はでかい。
このお相撲さんが、標準の病院食で耐えられるのだろうか。
心なしか、浴衣がだらんとだらしなく見える。
痩せてしまったのかもしれない。
お相撲さん用の病院ちゃんこがあれば、やつれずに身体を維持できるのに、無理なんだろうな。

ばあさんも少し痩せてしまった。
食事のせいだと思う。
ダイエットにはとても優れているのが病院食だ。
きちんとカロリー計算して、量や内容は患者にあわせているのだろうから。
しかし、入院患者のほとんどは食事に満足していないと思う。
痩身が目的で入院するわけではないのだから、もうちょっと楽しみにできて、味と質で満足させてくれる病院食を食べさせて下さい。

でも、痩せたい人は今すぐ入院を。

10:12:00 | mogmas | | TrackBacks