July 28, 2007
晴れた、腫れた !
一昨日は花火のためにお休み頂きました。
この日に休むのは、今年で3回目になります。
それまでは専用メニューを作ったり、スムーズに営業できるようにとなにかと気をつかっていましたが、2年連続でアルバイトにドタキャンをくらい、かあちゃんと2人でシッチャカメッチャカになって、2時、3時にようやく片付け終わるような有様で、翌日には同業者から「忙しいばっかりでちっとも面白くない」というような愚痴ばかり聞かされ、2人で上下満卓の店を回転させるのは「ムリ」と判断して、休むことに決めたわけであります。
しかし、休んで最初の年は花火など見ずに、静かに家で過ごし、次の年「「ヒトリモン」先生推薦の穴場に連れて行ってもらい、生まれて初めて河原で花火を観賞しました。
これに味を占めて、今年はもっといい場所を確保しようと、じつは先日の法事のときに画策をしていたのであります。
ばあさんの父親「望月晴郎」画伯の弟の娘、つまりばあさんのいとこにあたるオバさんの家が、花火会場のすぐ脇、絶好のロケーションにあり、ここの屋上からは何も遮るものがなく花火の全貌が見渡せることを、じつは前から知っていたのです。
しかし店を営業していたのと、ばあさんが人混みを嫌っていかないというので、今までは遠慮していたというわけです。
普段はあまり話もしないオバさん方に、法事のあとの温泉で、急速接近してコンセンサスをとり、花火当日には遠慮なく家に上がり込み、屋上の特等席にシートを敷いて、テーブルまで借りて宴会準備は万全、ひしめき合うように土手に列を作る人々を見下ろして優越感に浸り、カッカッカッとビールを飲み干すのでありました。
打ち上げの3時間ほど前に、いきなりの土砂降りで、あわや中止かと思われるほどだったのに、すっかり雨雲は去り、誰からともなく「晴れてよかったねぇ」と声が聞かれ頷いたのですが、その時は、この後におこる悲劇を予想もしていなかったのであります。
花火も盛大にフィナーレを向かえ、すっかりいい気持ちのオヤジは、自らのタンクを空にしようと、屋上の外階段をルンルンと下っていき、ゾロゾロと並んで退散する人々を一瞥したその時、階段を一段踏み外しドタッと踊り場にひっくり返ったのであります。
“イテテテテテッ”と顔をしかめて土手の方を見ると、列になって帰っていく人々がこちらを見て笑っているではありませんか。
それに気づいた瞬間、痛みをこらえて何事もなかったように立ち上がり、笑いを返してさっとその場から去り、見えなくなったところで足を抱えて踞ったのでありました。
酔っぱらいは痛覚もマヒするようで、来年もよろしくお願いしますとオバさんたちに挨拶して家をあとにしてから、普通に歩いて店まで行き、またそこでしこたま飲んで、フラフラしながら我が家にたどり着いて足を見れば、なんとプックリ紫色に腫上がっています。
調子に乗ったしっぺ返しがこれでございます。
晴れてよかったけれど、腫たのは最悪でございます。
なんとか、トカゲのような回復力で、本日は足を引きずることはなくなりました。
当分湿布とサポーターのご厄介であります。
まかり間違えば「花火の日に酔っぱらって階段から落ちて死んだ」なんてことになったかもしれず、そんなお目出度い死に様もいいか、と呑気なことを考えるもうすぐ「反省期」のオヤジなのでした。
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