November 01, 2005

しょせん夢の中のことですから・・・

箱根に行ったのである。
団体のバスツアーのようだ。
早雲山のあたりから、ローブウェイで芦ノ湖へ下りるコースのようだ。
自由見学というのただろうか、ガイドさんを先頭にぞろぞろ集団で歩くというのではなく、少人数のグーループで行動している。
オヤジとかあちゃんの仲間には、顔はわからないが、なぜか知っているおばちゃ・・・、お姉様が2人同行している。

ロープウェイの中では会話はない。
ただ景色を眺めていたようだ。
ただ、なぜ湖に行かなければならないのか、腑に落ちない感じがしていた。

芦ノ湖のボート乗り場はすごい列が出来ていて、なんだかとてもイヤ〜な感じが強まっていた。
案の定我々が乗るのは、大きな海賊船ではなくて、6、7人乗りでゴム製の「カヤック」か「カヌー」みたいなボートだった。
すでにお客は乗っていて、後ろの4つの席というか“穴”が空いているのみ。
おばちゃ・・・、お姉様方が危なげに乗り込み、次はオヤジの番なのだが、ここでオヤジが乗ってしまうと、ゴム製の穴はドンドン狭くなり、最後に乗るかあちゃんのでかい尻では非常に厳しい状況になると思い、先にかあちゃんを乗せることにした。
うんこらしょっと、穴に片足をかけたものの、その先に進まずバランスを崩し、そのままの姿勢で湖にドボン。
舟の舳先で助けようともせずに見ていた船頭に文句をいい、水の中からかあちゃんを引き上げ、穴の中に座らせたが、落ちた拍子にスカートが脱げて、哀れパンツ一丁。
スカートは湖の底に沈んだのか、見当たらないので、仕方なくオヤジも乗り込み出航。
船頭はゆっくりと櫂を繰り、湖の中央へ。
するとどこからともなく、同じようなゴム製の物売り舟が近づいて来て、飲み物とか、アメリカンドックとか、お好み焼きを売りつけるのだ。
しかもゴムの舟なのに、その上で火を焚き、焼いたり揚げたりしている。
よしゃあいいのに前の席のおばちゃ・・・、お姉様は、アメリカンドックをお買い上げ。
ガブッとかぶりついて振り向いたその顔は、なんとCちゃんではないか。
口からアメリカンドックと棒を突き出したまま、ニカッと笑うのである。
思わずかあちゃんを振り返って唖然。
これまた生焼けのお好み焼きを両手に持ってニーッと笑うのだ。

そんなこんなで船着き場に到着。
前のほうから客が桟橋に降り立つのだが、ほとんどの人の靴や下半身がビショビショだ。
かあちゃんを嘲笑ったのに、自分たちだってダメダメちゃんじゃあないか。
でも、かあちゃんはパンツ丸出しでしょうがないので、バスタオルを腰に巻いた。
気がつくとオヤジは上半身裸で、靴も穿いてない。
バスタオルで下半身を隠したビショビショのかあちゃんと、いまだアメリカンドックを頬張ったままのCちゃんと、異様に背が高く、片山さつきセンセイのようなヘンなヘアースタイルの正体不明のおばさんと、とぼとぼ桟橋を後にした。
するともうそこは繁華街なのである。
雑踏の中を怪しい一行が歩み去っていく。

寝汗をかいて目覚めた。
悪夢じゃ。
フロイト流の夢判断を適用しなくても、相当異常な欲求不満とストレスがあると見て取れる。
いかん。
夢の中まで壊れている。
気晴らしとか、自分へのご褒美とか、滝に打たれる荒行とかが必要なのかもしれない。

こうして、10月最後の日が幕を開けたのである。



Posted by mogmas at 11:09:00 | from category: 前頭葉発熱親父 | TrackBacks
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